脂肪吸引の種類
脂肪吸引と言っても、美容外科によって施術の方法は様々です。
これから脂肪吸引の方法を紹介します。それぞれの方法や器械には一長一短がありますので、施術前に確認することが必要です。その方法や器械の特性をきちんと理解している医師が行えば、効果も最大に発揮し、リスクを最小限に抑える事ができます。参考にしてみてください。
シリンジ法
吸引器械に頼らず、医師が手作業で吸引する方法です。医師が吸引量を調節できますから、細かい部位の施術には向いています。シリンジ法は、施術をする際に出血が少ないという特徴があります。しかし、医師の技術が足りないと脂肪を取り損ねたりします。
チューメセント法
美容外科で広く行われている脂肪吸引の方法です。これは生理食塩水に血管収縮剤や麻酔液などを混合したチューメセント液を施術部に注入して、脂肪をふやかして吸引する方法です。この方法に類似したものとして、チューメセント液を注入して脂肪を浮かせてから吸引する、ハイパーインフレート法という方法もあります。
ベイザー法
ベイザー波と呼ばれる特殊な音波を脂肪に照射して、脂肪を乳化させる方法です。具体的にはキャビテーションという振動現象を利用しています。カニューレの先からベイザー波を出して脂肪を柔らかくしてから吸引します。脂肪組織にベイザー波をかけると、その衝撃で脂肪細胞は破壊されるので、脂肪吸引を短時間で行うことが出来ます。
超音波法
体内の脂肪組織に、超音波を当てて、脂肪を吸引しやすい状態にする方法です。皮膚表面から超音波をあてて脂肪を柔らかくするEUA法や、カニューレ自体を超音波振動させて脂肪を柔らかくするUAL法があります。強すぎる超音波を当てると、熱傷を起こすデメリットがあります。
ボディタイト法
ラジオ波などの高周波の熱で脂肪を液状に溶かしてから吸引する方法です。脂肪を溶かしてから吸引しますので、吸引時間を短くすることができます。
エルコーニアレーザー法
レーザーを皮膚の上から照射して、体内の脂肪組織を軟らかくすることで、吸引しやすくする方法です。
ボディジェット法
体内にジェット水流を流して脂肪組織と筋肉組織、また脂肪組織同士を分離させて吸引する方法です。カニューレの先からジェット水流を脂肪細胞に噴射して、水流により脂肪細胞を他の組織から分離させます。ジェット水流によって、血管や神経など周辺組織への影響を最小限に抑えることができ、施術時間も短いのも特徴です。ただ、大量の水を利用するために施術部位に水分が残ってしまうことがあり、予想よりも浮腫んで、より強い腫れが起こるデメリットがあります。
スマートリポレーザー
脂肪を物理的に吸引で除去するのではなく、直径1ミリ以下の極細なファイバーを挿入して、そこからレーザーを照射することで脂肪の細胞膜を破壊します。破壊された脂肪細胞がマイクロファージに貪食されることによって、徐々に効果が得られるという方法です。極細のファイバーを使用するため、傷跡が目立ちません。しかし、皮膚から1センチまでの部分にしかきかず、破壊された脂肪細胞が吸収されにくい場合もあり、効果が出るまで時間がかかり、大きな効果が得にくいというデメリットがあります。
脂肪吸引のリスクやデメリット
脂肪吸引の術後、呼吸困難を認めることがあります。
脂肪吸引の術後、貧血を認めることがあります。